高速道路の陸橋を渡り終わると急な斜面を登れば山へと繋がっていた。 3人で協力し、女性の父親の遺体を斜面の上まで無事に運ぶ事に成功した。 山に繋がる斜面の上から 今にも沈む夕日が見えた。 オレンジ色の空がピンクから紫色へとグラデーションのようにな…
医者の声にハッと我にかえり 次に襲いかかってきたウォーカーを足で蹴り倒し 僕は立ち上がった。 女性に手を差し伸べるが、その手を振りはらい 彼女は再び父親の亡骸の元へと駆け出した。 それと同時に蹴り倒したウォーカーが、 這いつくばりながら駆け出し…
およそ50メートル。 ここまで来るのも時間の問題だろう。 急いで後ろの方へ逃げるべきなのに 誰も動かない。 僕もそうだ。動けないのだ。 足が竦むとはこの事なのか。 向こうに見える、見た事も無い異様な光景に 誰もが息を飲んで凝視していた。 一体、二体…
大混乱で立ち往生する高速道路。 車の中で僕は後悔していた、 どうせ渋滞に巻き込まれるなら まだ警察や自衛隊が先導・指揮していた 2日前に避難しておけばよかった、、、と。 何人もの人が車を出て道路上で 言い争いをしたり、嘆いている。 そんな中、2台前…
実家までは100km弱。 車なら約1時間半ほどだ。 避難する人たちの渋滞のピークは2日前~昨日として でもまあ、この事態だし。外はクラクションも聞こえるし。 僕のように避難を遅らせた人もいるかも。 まだ市内や高速道路は若干渋滞していると踏んで 到着に最…
今日から毎日の出来事を書いていこうと思う。 なぜそんな事しようと思ったか? この状況。この狂った日常。 何となく書き残した方がいいかなって。 海の向こうのアメリカやヨーロッパとか 海外の方では、不可解な事が起きていた。 事の発端はアメリカの人がS…